今日は第二次大戦の終戦記念日
今の若い人々には、戦争といっても実感はわかないだろう。テレビで戦闘の実況放送がされる時代である。実弾が飛び交い、爆発するのを簡単に見られる。しかし、そこで生活をしている人や兵士の気持ちなどは、あまり実感がない。 我々の世代は、戦争に行って帰ってこられた先生方から、授業中にいろいろな話を伺った。自分は助かって帰ってきたことが戦死した戦友に申し訳ないという気持がいつも伝わってきた。 五味智英教授は、思い出深い先生のお一人である。 ある日の万葉集の講義で、大伴家持の歌「海行かば水漬ミヅく屍カバネ 山行かば草むす屍 大君の辺にこそ死なめ かへり見はせじ」を歌って涙ぐまれた。 この歌は、万葉集巻18 4094の長歌「陸奥国より金クガネを出だせる詔書を賀コトホく歌」の一部である。聖武天皇の時、東大寺の大仏建立に必要な黄金がようやく陸奥国から産出された時の歌である。 家持は父・旅人と共に、多くの秀歌を万葉集に残した。武門の家に生まれた家持の、天皇に対する忠誠心がうかがわれる。それを軍歌に利用されてしまったのである。 しかし、歌詞とともにメロディの素晴らしさから、多くの兵士に愛唱されたのである。
by iwaoka2
| 2007-08-15 22:58
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外国人の話す愉快な日本語から、我々日本人がこれまで気がつかなかった日本語の特徴が分かることもあります。国語学界の謎といわれた「連濁の法則」も、ほぼ解明できました。
言葉は時代とともに、変化します。日本人の日本語も?が多くなりました。 カテゴリ
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