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「アパート」と「マンション」

最近アパートという言葉は、あまり使われなくなった。ほとんどが「マンション」である。両方とも英語からきた言葉であるが、「アパート」や「マンション」は日本人にしか通じない。アパートは米国のapartment からきた言葉であり、意味は今のマンションである。Apartment house は建物を指し、Apartment はその中の一戸分をいう。
  マンションはmansionから来た言葉である。Mansionの意味は大邸宅・館、個人の豪壮な大邸宅のことで、集合住宅の意味はない。ワン ルーム マンションというのは、日本独特のものである。外国人と話す時「私はマンションに住んでいます」というと、どんな豪邸に住んでいるのかと思われる。それがワンルームだったら、もっと驚かれる。日本人に「あなたのアパートの近くに・・・・」などと言うと、マンションと言い直される。
中味に関わらず、言葉だけが高級そうに聞こえるものになっていく。アパートというと、設備の整っていない粗末な部屋という印象があるらしい。関西では台所やトイレが共同のアパートをアバートと言ったこともある。
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by iwaoka2 | 2005-05-30 23:23 | 言葉のエッセイ

~させていただく

日本語は前にも述べたように、少しの違いが大きな意味の違いを表す。
「私が行く」 何人かの人の中から、自分一人行く
「私は行く」 他の人はどうか知らないが、自分は行く
「私も行く」 他の人が行くのに合わせて、自分も行く
「私と行く」 他の人が自分と一緒に行く
 このように、たった一字でかなり意味が異なる。

 最近バカ丁寧な表現が多いが、意味が異なることもある。
「~させていただく」
「素晴らしい経験をさせていただきました」は普通の言い方である。
「○○高校を卒業させていただきました」は成績がよくなくて、お情けでどうにか卒業したともとれる。自分の実力で卒業なら「卒業しました」でよい。
「いただかせていただきます」「美術館でゴッホの絵を見させていただきました」駅では「ドアを閉めさせていただきます」と「~させていただく」の氾濫である。

「~てあげる」
「姉に本をあげる」は普通の言い方である。「犬に餌をあげる」は、かなり多くの飼い主が使っているがおかしい。人の上下関係によって、「あげる」と「やる」は使い分けられている。
「手伝ってあげる」「宿題を見てあげる」「電話をしてあげる」「お客様の要望に応えてあげる」は「あげる」がついている。しかし、ちょっと押しつけがましい、又は、仕方なくやるという感じがある。「動作動詞+てあげる」には、注意が必要である。
「野菜の水分をよく拭き取ってあげて」「花を植えてあげて」「水槽の水を換えてあげて」等、野菜や花や水槽に「あげて」は必要ない。「過ぎたるは猶(ナオ)及ばざるが如し」という諺もある。
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by iwaoka2 | 2005-05-01 23:24 | 言葉のエッセイ