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「生暖かい風」と「暖かい風」はどう違うか 

 生は食べ物なら、生野菜・生卵・生米のように調理していないもの。「生魚」「生菓子」「干魚」「干菓子」で分かるように、生には干して(乾いて)いないという意味もある。生ビール・生テープ・生演奏・生放送のように、手を加えたり、編集していないものも表す。「生身namami」や「生首namakubi」「生爪namazume」「生傷namakizu」等、生きている人の身体に関するあまり気持ちのよくない例もある。
「生ki」もナマと同じような意味で、まじりけのないこと、人工を加えていないこと、純粋なことを表す。「生蕎麦」「生醤油」「生糸」等がその例である。
「生nama」は本来の意味の他に、「生煮え」「生乾き」「生かじり」「生殺し」等、中途半端・不十分・未熟という意味や少し・どことなく等という意味もある。
「暖かい」は冷たいに対する、単なる温度の表現である。「暖かい」は「―心」「―家庭」のように、心地よいほのぼのとした気分も表す。冷たいはその逆で、あまり歓迎されない。
「生暖かい」は「暖かい」に対して、期待した温度ではなく気持がよくないという意味になる。「あたたかいスープ」はよいが、「生あたたかいスープ」は中途半端でよくない。
「生ぬるい」という言葉があるが、「生冷たい」という言い方はない。「冷えたビール」「生ぬるいビール」どちらがお好き?
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by iwaoka2 | 2003-11-11 23:29 | 言葉のエッセイ