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漢語-1

 昔昔、日本には文字がなかった。日本は中国の圧倒的に進んだ文化に接して、それを手本にして多くの文化を取り入れた。特許などない時代のお話である。漢字を取り入れ、それから万葉仮名、平仮名、片仮名が生まれた。多くの漢語も大和言葉にとりいれ、今では和語か漢語か分からない言葉も多い。「気」が漢語だとは気付かない人も多い。いや、気にしない。
 奈良時代の終わりから平安時代の初めにかけて、公には漢語一辺倒の時代であった。最初は漢文をそのまま使っていたが、徐々に和風の漢文になっていった。漢文には助詞や助動詞がないので、漢語にそれをつけたのである。
余談であるが、以前ハワイなどに移住した日本人が「Meがのー」と話したそうである。それで、日系人のことを「ミガノー」といったとか。
 そんな歴史の後、今ではビジネスや公的な文章の名詞は漢語が多く和語はあまり使われない。漢語が便利な点は、一見して意味をつかむことができる。長い歴史もあって、和語より知的に感じられる。欠点は政治や法律用語が難解なことである。また能率優先で情緒に欠ける。お見舞いなどの手紙に漢語を多く使うと心がこもらない。学術書や報告書は漢語で書いた方が、中味にかかわらず信用出来そうにみえる。
情緒的なことは和語で、知的なことは漢語でと使い分けられているようである。しかし、法律や役所の文章はもっと「言文一致」にしてほしい。大切なことを正しく理解できなければ困る。
  最近はビジネスやコマーシャルに多くの英語が使われている。それが日本語として使われだすと, またまた正しい意味がわからなくなる。
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by iwaoka2 | 2002-01-20 23:37 | 言葉のエッセイ