「いただく」

 最近テレビを見ていると男性も女性も丁寧すぎる言葉を無理に使っている感じがする。
「いただく」は「食べる」「飲む」「もらう」の謙譲語である。
「松茸をいただきました」は、他人から松茸をもらったのか、単に食べたのか区別がつかない。「松茸を食べました」か「○○さんから松茸をいただきました」の方が分かりやすい。
「ビールをいただいてから、寿司をいただいた」
「バナナをいただくと痩せる」
これらは、「ビールを飲んでから、寿司を食べた」「バナナを食べると痩せる」
の方が分かりやすい。
「お茶をどうぞいただいてください」や「お菓子をどうぞいただかれてください」
はおかしい。謙譲語は自分の行為に使うもので他人には使わない。
「お茶をどうぞ召し上がってください」「お菓子をどうぞ」がよい。
「食べる」「飲む」は、日常よく使われる言葉である。「いただく」ばかりになると意味がはっきりしなくなる。

 補助動詞といわれる「~ていただく」も最近使われすぎの感がある。
「飲み会に行かせていただきました」
「返事を書かせていただきました」
「展覧会に行かせていただきました」
丁寧すぎる表現は長くなってよくないと思う。
[PR]
by iwaoka2 | 2008-11-15 23:43
<< 短縮語  「フンベツ」と「ブンベツ」 >>