めんどくさい日本語

   日本語を勉強している外国人にとって、面倒臭いのが敬語と謙譲語。それと普通の言葉と一つの言葉に三種類の表現がある。「あなたはいらっしゃいますか?」「私はいきます」「私もまいります」。間違って「私もいらっしゃいます」という学生もよくいる。要領よく勉強したい学生は、いくつものスタイルは大変だからと敬語だけ憶える。普通の言い方は普段の生活でよく耳にするので、自然に憶えられる。それで結構きちんとした日本語が話せる。ところが、テストとなるとメタメタ!敬語を普通の言い方に変えられない。それでもいい。勉強がきちんとできなくてもコミュニケーションはとても上手にできる。
「やる」「もらう」「あげる」「くれる」などの使い分けは外国人にとって難しい。日本人でも「猫に餌をあげる」「犬が亡くなった」と言っている。よく勉強する学生はすぐにマスターする。しかし、日本語はそう簡単ではない。「手伝ってあげましょうか」「見てあげましょうか」とすぐ使う。「~てあげましょうか」は敬語ではなく、失礼な表現であるから気をつけるようにと教える。何故外国語を勉強するのか。言葉はコミュニケーションの道具である。文法よりも暖かい心があれば充分である。



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岩岡 登代子(June,14 2000)
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by iwaoka2 | 2001-01-01 23:48 | 言葉のエッセイ
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