日本に来た前

英語は過去・現在・未来をきちんと表す言語である。過去の事は必ず過去形で表し、現在形と過去形を一緒に使うことはない。だから、「言った 言わない」ではなく「言った 言わなかった」とテンスを揃えるのである。

 留学生が「日本に来た前は、それを知りませんでした」と言った。日本語では、過去の事であっても「来る前」と過去形は使わない。未来のことであっても「テレビはごはんを食べた後で、見なさい」となる。
「前」は必ず「寝る前」「行く前」「切る前」「出る前」と、現在形で使う。
「後アト」は必ず「寝た後」「行った後」「切った後」「出た後」と、過去形(完了形)で使う。
日本語は、その事態が完了したかどうかに視点がある。英語はその事態が何時のことかに視点がある。
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by iwaoka2 | 2002-06-03 23:35 | 言葉のエッセイ
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