スペースがある 

 語学の天才M君はいろんな楽しい質問をしてくれる。
ある日、水を飲んだ空のコップをみて、「このコップの中をなんといいますか」と聞いた。「からっぽ」と答えると理解できない様子。「なにもない」というと、英語では「スペースがある」という。スペースは日本語でなんというかと聞いた。これに対する日本語を私は思いつかなかった。日本ではコップに入っていたものがなくなったことに視点があり、英語ではなにかを入れる空間があるというプラス思考。日本では何も無いというマイナス思考かなとも思った。なにか禅問答のような気もして、私が禅に関してもっとよく知っていたら「無」についてプラス思考の説明ができたかもしれない。彼らは「存在」と「不存在」が対立しているが、我々は「無」なのである。「誰も知らない」と「知っている人はいない」「Nobody knows it」の違いである。
[PR]
by iwaoka2 | 2003-12-12 23:28 | 言葉のエッセイ
<< 粛々と 「生暖かい風」と「暖かい風」は... >>