「日本全国」と言えるが「世界全国」とはいわない。
「日本全国」は、日本の国の隅から隅まで全てという意味である。 世界は多くの国から成り立っていて一つの国ではないので、世界全国とはいわない。 「全国」には世界中の全ての国々という意味もある。従って、世界をつけなくても「全国」だけでよい。 我々は、そんな理由を知っていなくても、正しく日本語を話す。しかし、外国人は一つずつ学習しなければ、正しいかどうか分からない。 外国語の表現を日本語にする時、辞書を調べてこれでよいと思える言葉を選ぶ。しかし、それがとんでもない表現になってしまうこともある。 イタリアのあるホテルの宣伝に、「当ホテルは三流で・・・・」というのがあった。勿論、三ツ星ホテルという積もりであった。しかし、日本では星の数を誇るのではなく、一流と数字の少ない方がよい意味を表す。 米大リーグで日本人選手が活躍する度に「偶然だぞ」のプラカードが掲げられた。これは敵方のファンの嫌がらせではなく、裏には「It’s gonna happen」と書かれていたそうである。この日本語訳が難しい。何かで調べた結果が偶然そうなったのであろう。 「偶然」とは、予期せぬ出来事がおこるさまという意味である。日本人選手の活躍を褒めるつもりが、からかう結果になってしまった。
by iwaoka2
| 2008-04-21 20:47
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外国人の話す愉快な日本語から、我々日本人がこれまで気がつかなかった日本語の特徴が分かることもあります。国語学界の謎といわれた「連濁の法則」も、ほぼ解明できました。
言葉は時代とともに、変化します。日本人の日本語も?が多くなりました。 カテゴリ
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