「この頃」を「コノコロ」と読むか「コノゴロ」と読むか。
「コノコロ」と「コノゴロ」はどう違うか。 【源氏物語で「もののあはれを知らぬ人にもあらず」といえば、男女の仲の気持のやりとりを知らない人でもないという意味だった。本居宣長が源氏物語を「もののあはれ」を書いた作品だと言ったとき、その「もののあはれ」とは、四季の移りゆきを眺めて感じる情趣であり、また、男女の恋の様相という意味であった。しかし、この頃……】 (大野晋著「日本語の世界」) 「この頃」を「コノコロ」と読むか「コノゴロ」と読むかによって、意味が違ってしまう。「コノコロ」と読めば本居宣長の頃であり、「コノゴロ」と読めば最近のことである。文章の場合はその続きを読めば理解できるが、話し言葉では直ちにその区別が必要となる。 「コロ」が清音か濁音かで意味が異なる。
by iwaoka2
| 2008-02-18 23:36
|
外国人の話す愉快な日本語から、我々日本人がこれまで気がつかなかった日本語の特徴が分かることもあります。国語学界の謎といわれた「連濁の法則」も、ほぼ解明できました。
言葉は時代とともに、変化します。日本人の日本語も?が多くなりました。 カテゴリ
以前の記事
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||