日常あまり使われていない漢字の読み書きや諺や格言等の意味を我々が知らないのは日本語の危機であると、最近言われる。しかし、日常ほとんど使われなくなった事を知らないのは仕方がない。辞書を活用したほうがよい。
日本語のテストに次のような質問があった。 「様」と「殿」はどちらが敬度が高いか。そんな決まりは知らない。 「前略・草々 拝啓・敬具 冠省・不一」の組み合わせを問う。 「前略・草々 拝啓・敬具」は見かけるが、「冠省・不一」はほとんど使われない。そんな言葉を記憶する必要はない。手紙は決まり文句を並べるよりも、自分自身の言葉で書くことの方が大切である。 又、テストというと記憶力を試すテストが多い。本当に大切な事柄は、記憶力よりも判断力である。よく見て考える事の方が大切である。 しかし、テストをするには、問題作成が難しいし、採点はもっと複雑である。 そこで安易に記憶力テストが氾濫する。 漢字の読み書きや諺や格言等の記憶力よりも、日常の日本語がきちんと使えるかどうかが大切である。 最近耳にするおかしな日本語。 「子供に手伝っていただく」「猫にご飯をあげる」「犬が亡くなった」 獣医さんが「ワンちゃんのおマタ(股)に湿疹がおできになって・・・・」 「税金を返していただけるものは、是非返していただきたい」 「雨が止んでいただきたい」 「お元気に過されてください」 「どうぞ、(お菓子を)いただかれてください」 丁寧な表現をしようと「あげる」や「いただく」を使いすぎるのはおかしい。 「現代風になったら悲しいかなと思う」「海外旅行に行きたいかなと思う」 「女性は何人ですか? 3~4人とかじゃないですか」 「京都とかも住みたいかなと思います」 「メニューの方おさげします」 これらは自分の意見をはっきりと言わずに、ぼかした言い方である。あまりはっきりと発言すると、嫌がられる傾向がこの社会にあるのかもしれない。しかし、自分の意見をきちんと伝える訓練が出来ていないと困ることも多い。 また、はっきりとものを言う習慣がないと判断力にも影響が出てくる。よく考えてきちんと判断し、はっきり他人に伝えることが大切である。 最近の全国学力テストでも、その傾向が現れている。
by iwaoka2
| 2007-11-11 21:12
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外国人の話す愉快な日本語から、我々日本人がこれまで気がつかなかった日本語の特徴が分かることもあります。国語学界の謎といわれた「連濁の法則」も、ほぼ解明できました。
言葉は時代とともに、変化します。日本人の日本語も?が多くなりました。 カテゴリ
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