「ある」と「ない」

 「ある」の反対語は「ない」である。
「ある」は動詞であるが、「ない」は形容詞である。
動詞は人やものの動作・作用・状態・存在などを表す単語。
形容詞は物事の性質や状態、感覚、人の感情などを表す単語。
「ある」は存在を表し、「ない」は存在しないことを表す。
「ある事ない事を言いふらす人」
「駅の前にパチンコ屋がある」「大人には責任がある」「夫は理解がある」「メールには金送れと(書いて)ある」

 形容詞「ない」は名詞の後ろについて、「もう小遣いがない」「子供がない夫婦」「海がない県」のように存在しない・持っていないことを表す。「事件とは関係ない」「心ない人の行い」「情けない親」のように、否定も表す。

 動詞の否定形は、「動かない」「着ない」「寝ない」のように未然形に「ない」をつける。この「ない」は助動詞である。
「ある」の否定形は、「あらない」とは言わない。「ない」があるからである。そこで、「あり得る」という複合動詞にして、「あり得ない」という否定形を作る。
学校や警察等の公的な機関で不祥事がおこると、「あってはならない事が起こった」と釈明する。
形容詞「強い」「珍しい」は「強くない」「珍しくない」のように、「ない」は連用形につく。この「ない」は形容詞である。
動詞の後ろにくる「ない」は、形容詞ではなくて助動詞である。
名詞や形容詞の後ろにくる「ない」は、形容詞である。
[PR]
by iwaoka2 | 2007-04-08 21:29
<< 補助動詞  「惚ボける」と「惚ホれる」 >>